カッティングシートの清掃方法
公開日:2024/12/24(更新日:2024/12/24)はじめに
カッティングシートは、雨ダレや水垢、油などの汚れが付着したまま長期間放置すると、
固着して取れなくなってしまう恐れがあります。
貼り付け直後の美しい状態を長期間保つために、以下の手順に従って定期的に清掃を行いましょう。
使用材料および工具
1. 中性洗剤
- ご使用の中性洗剤の使用説明書の指示に従うこと。
- 研磨粒子や漂白剤が入った中性洗剤、コンパウンドは使用不可。フィルムの表面を傷つける可能性があります。
- ラッカーシンナー、ガソリンなどの有機溶剤は使用しないでください。
2. 洗浄用具
- 研磨粒子の入っていない洗浄パッド。
- 研磨粒子の入ったスポンジやナイロンタワシ、硬いブラシは使用不可。
3. その他必要な道具
- きれいなウエス(ぞうきん)
- 保護手袋(ゴム手袋)
- 保護メガネ
- 保護マスク
- 噴霧器、散水ホース、バケツ
- ガラス清掃用ゴムスキージー
- 高架仮設ゴンドラまたは梯子(高所作業の場合)
清掃方法
1. 洗浄剤の調整
適切な保護手袋と保護メガネを着用し、洗浄剤を5–10倍程度に希釈します。汚れの程度に応じて調整してください。
2. 水拭き(水洗い)
- かたく絞ったウエスでフィルム表面の砂埃を拭き取ります。
- ウエスが汚れたら洗い、常にきれいな状態で作業してください。
また、円を描くように擦るとフィルム表面に傷がついた場合、目立ちやすくなるため、必ず直線的に擦ってください。 - 水を流せる環境では散水ホースで洗い流すと効率的。
ただし、洗浄剤を使用する前に水分を拭き取ること。
3. 洗浄剤の塗布
希釈した洗浄剤を噴霧器で吹き付けるか、洗浄パッドを使ってフィルム面に塗布します。
4. 洗浄
- 洗浄剤を塗布した箇所を上下方向に擦り洗いします。円を描く動きは避けてください。
- 泡立ちを抑えるため、洗浄パッドは頻繁に洗い、かたく絞って使います。
5. 汚れの除去
- 汚れが浮き出たら、ガラス清掃用ゴムスキージーで除去。
- ゴムスキージーがない場合は、ウエスを使用して拭き取ります。拭きムラに注意してください。
6. 仕上げ
- きれいな濡れたウエスで洗浄剤を拭き取り、最後に水洗いして乾拭きします。
清掃の際の注意点
天候に注意
強風や雨天時の清掃は避けましょう。
内照サイン類の電源オフ
内照サイン類を清掃する際は、電源を切って作業してください。
高所作業時の注意
高所作業では、通行人への影響を防ぐために養生を行うなど、安全対策を徹底してください。
施工直後の清掃
冬期に施工後すぐ清掃すると、接着力が不十分でフィルムが剥がれる可能性があります。
施工後48時間を目安に清掃を行ってください。
高圧洗浄機の使用禁止
高圧洗浄機を使用するとフィルム端部が剥がれる恐れがあります。
切り文字の清掃
切り文字部分を清掃する際は端部を強く擦らないよう注意。
夏季の清掃
夏季の直射日光下での作業は避け、乾燥しない狭い範囲で作業を進めてください。
車両に貼られたカッティングシート
車両に貼られたシートの清掃については、別記事カッティングシートを貼り付けた車の洗車を参照してください。
まとめ
定期的な清掃は、カッティングシートの美しさを長期間保つための重要なケアです。
ぜひ今回のガイドを参考に、正しい方法で清掃を行いましょう!