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カッティングシート施工で押さえておきたい 剥がし方・施工のコツ

カッティングシートの剥がし方

ドライヤーで剥がす場合

カッティングシートはドライヤーで温めると糊が溶け、手で簡単に剥がすことができます。ただし、施工面が「温めると変形してしまう素材(樹脂など)」や「温めると壊れてしまうもの(機械の筐体など)」の場合は、避けた方が良いでしょう。

また貼り付けてから何年も経過したものについては温めても糊が溶けない場合があるため、後述する「シール剥がし」を用いた方法を検討してみてください。

カッティングシートをドライヤーで温めながら剥がす様子

シール剥がしとスクレイパーで剥がす場合

シール剥がしをカッティングシートに吹き付け、数分放置した後に、スクレイパーで掻き取ることで簡単に剥がすことができます。広い面積のシートを剥がすのに適しています。ただし、スクレイパーで施工面を傷つけないように注意してください。

カーボン製やプラスチック製のスクレイパーを用いると、施工面が傷つく可能性を軽減することができます。

カッティングシートをスクレイパーで剥がす様子

カッティングシート施工のコツ

作業時の気温をチェック

カッティングシート貼り付け作業時は気温が低すぎないかチェックしましょう

カッティングシート貼り付け作業の適温は、10度~30度です。10度以下の場合は、ドライヤーなどで転写シートとカッティングシートの粘着部分を適温に温めてから施工してください。

なお、ウェット貼りをする場合は、気温が低いと乾燥時間も長くなってしまいますので、スケジュールはゆとりをもって設定してください。30度以上の高温になる場合は、朝夕の気温が低い時間、または日陰での作業をお勧めします。

ガラス面への施工時の注意点

カッティングシートは、網入りガラスへの貼り付けは推奨されません

カッティングシートは貼り付け後も気温によりわずかに伸縮します。直射日光の当たる網入りガラスや、同一面内で日照条件が異なる窓ガラスへ貼り付けると、窓ガラスが割れてしまう可能性があるためご注意ください。

また傷の入ったガラスへの貼り付けも避けてください。傷の周囲は強度が落ちているため、シートのわずかな伸縮によって、割れてしまう危険性があります。

台紙にカッティングシートが残るとき

台紙からはがす際、台紙にカッティングシートが残ってしまった場合は一度元に戻し、転写シートの上から擦り、カッティングシートを転写シートに定着させて下さい。

なお台紙を剥がすときに、転写シートに台紙を押し付けながら剥がすと、台紙にカッティングシートが残りにくいです。

気泡や水がシート内に残った場合

小さな気泡・水滴であれば時間の経過とともに自然に消失します。

目立つ気泡・水滴については針で突いて指で押し出すと抜けます。気泡・水滴が抜けた跡を圧着する際にはシワにならないようにご注意ください。

小分けにして貼ることもできます

文字デザインの場合は、マスキングテープで仮止めした後に、細かく小分けにすることで施工時のズレや気泡混入などのミスを軽減することができます。

なお仮止め前に小分けにしてしまうと、パーツ間の微妙な間隔などが変わってしまう可能性があるため、おすすめしません。またカッティングシートのデザインによっては小分けにできない場合もあります。