カッティングシートの貼り方 ドライ貼り
ドライ貼りが適しているケース
01
施工時間を短縮したい場合
02
細かいデザイン、小さい文字の場合
03
曲面に貼り付ける場合
04
不透過シートを用いる場合※1
※1 透過シートは糊斑が透けて見えるため、ドライ貼りに適していません
各項目に注意して施工にあたってください
準備をしましょう
カッティングシートの貼り付け作業には、貼り付け作業に必要な「スキージー」と、仮止めのための「マスキングテープ」が必要です。スキージーはインターネット通販等でご購入可能です。また定規などに布を巻いたもので代用することも可能です。
施工面は事前にしっかり油・汚れ・埃を拭き取っておいてください。なお施工面を洗剤で掃除する場合は、施工面に洗剤や水分が残らないようにご注意ください。
転写シートとカッティングシート本体を圧着
お届け状態のカッティングシートでは、カッティングシート本体と転写シートの圧着状態が不十分な場合があるため、念のためにスキージーで全体を擦って転写シートとカッティングシートをしっかり圧着させます。
スキージーは中央から端に向かって押し当ててるようにすると、転写シートを傷つけたり、カッティングシート本体が折れ曲がってしまうリスクを減らすことができます。圧着作業は裏面(台紙側)からも行うとより確実です。
施工位置にマスキングテープで仮止め
施工位置にマスキングテープでシートを仮止めします。まずは上辺の数カ所を適当な長さのマスキングテープで仮止めしてください。この時点で最終的な貼り付け位置が決まるので、しっかりと水平チェックも含めてしっかり調整を行ってください。
位置が確定したら下辺全体をマスキングテープで止めてください。後の工程では下辺を軸にして作業を行いますので、剥がれないようにしっかり固定してください。仕上がりに影響が出ますので、上下のテープ止めが終わった段階で、カッティングシートにシワやヨレがないか、しっかりご確認ください。
※施工場所の条件などから判断して、マスキングテープの仮止め方法はアレンジしてもOKです。
台紙を剥がす
転写シートから台紙を剥がします。指がカッティングシート本体の粘着面に触れると粘着力が弱まってしまいますので、気をつけて剥がしてください。また勢いよく剥がすと台紙が切れてしまったり、カッティングシート本体が台紙に張り付いて取れてしまう可能性があるためご注意ください。
台紙からカッティングシート本体が剥がれにくい場合は、剥がしかけた台紙を元に戻して、転写シート側にカッティングシート本体を圧着させた上で、再度台紙を剥がして下さい。
施工面へカッティングシート本体を貼り付け
スキージーを用いてカッティングシート本体を施工面に貼りつけます。片手で転写シートを軽く引っ張りながら、もう片手のスキージーで転写シートを圧着してください。まずは正しい位置に貼り付けることを第一に考えて作業を進めましょう。
転写シートは常にピンと張った状態で、スキージーには力を入れすぎず少しずつ丁寧に貼り付けるのがコツです。転写シートの引っ張りが足りないと、カッティングシート本体がズレて張り付いたり、施工面とカッティングシート本体との間に大きな気泡が取り残されたりします。
仕上げ圧着作業
転写シートの中央から放射状にスキージーを滑らせて、施工面とカッティングシート本体との間の空気を追い出すイメージで仕上げの圧着を行ないます。
ティングシート本体との間の空気を追い出すイメージで仕上げの圧着を行ないます。カッティングシート本体は破れたりズレたりしやすいので、1回の圧着で仕上げようとせずに、まずは軽く全体にスキージーを滑らせて、さらにもう一度、やや強めの力でスキージーをかけて仕上げるようにしましょう。
気泡が残った場合は、無理にスキージーや指で気泡を追い出そうとしないでください。カッティングシートが破れたり、シワの入った状態で張り付いてしまう可能性があります。
転写シートを剥がす
ゆっくりと、施工面にカッティングシート本体が貼り付いているのを確認しながら転写シートを剥がします。転写シートが貼り付け面となるべく並行になるように剥がすのがコツです。
もし剥離作業中に、施工面に貼り付いていない箇所が見つかったら、一旦転写シートを元の位置からズレないように戻していただき、圧着が足りない部分にスキージーをかけなおしてから再度転写シートを剥がしてください。
ドライ貼りでの貼り付け施工完了
以上でカッティングシートのドライ貼り施工の完了です。もしカッティングシート内に気泡が残っている場合は、小さな気泡であれば数日で自然に抜けていくのでしばらく様子をみてください。
目出つ気泡は針で突いて空気を押し出してください。なお無理に剥がして貼り直そうとしないでください。カッティングシートは剥がそうとすると伸びてしまいます。仮にうまく剥がせても大きく歪んでしまうため、貼り直しができません。施工に自信がない場合は、プロの施工業者にお任せしたり、予備のシートを作成しておくのがお勧めです。