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カッティングシート製作における よくあるご質問

  • 施工について
  • 貼り付け

鉄板やSUS板にカッティングシートを貼ることはできますか?

解答日:2025/03/18(更新日:2025/03/18)

カッティングシートを金属板に貼り付けることは可能ですが、下地の種類や状態によって施工方法や耐久性が変わります。

特に、鉄板やSUS(ステンレス)板に貼る場合は、適切な処理を行わないと粘着力が十分に発揮されず、剥がれやすくなる可能性があります。ここでは、それぞれの素材ごとに適切な処理方法や注意点について詳しく解説します。

鉄板にカッティングシートを貼る場合

無処理の鉄板には直接貼ることはできない

無処理の鉄板にカッティングシートを直接貼ることは推奨されません。鉄板の表面には酸化膜や油分が付着しており、粘着力が十分に発揮されず、短期間で剥がれる可能性があります。また、鉄は水分や空気に触れることで錆が発生しやすく、錆が進行するとシートが浮いたり剥がれたりする原因になります。

錆がない場合はプライマー処理で貼り付け可能

もし錆が発生していなければ、表面の汚れや油脂分をしっかり除去した後、プライマーを塗布すればカッティングシートを貼ることが可能です。プライマーは接着力を向上させる役割があり、鉄板の表面とカッティングシートの密着性を高めます。

防錆処理済みの鉄板には直接貼り付け可能

鉄板に防錆処理が施されている場合は、表面の汚れや油脂分を取り除くだけで直接カッティングシートを貼ることが可能です。特に、以下のような防錆処理がされている場合は、比較的安定した貼り付けができます。

  • 燐酸塩皮膜処理(リン酸塩処理とも呼ばれる)
  • 防錆塗装(錆止め塗料が塗布されている状態)

ただし、これらの処理が施されていても、表面の汚れや油脂分が残っていると粘着不良を起こすため、施工前のクリーニングが必須です。

SUS板(ステンレス)にカッティングシートを貼る場合

耐候性に注意が必要

SUS板(ステンレス)にカッティングシートを貼ること自体は可能ですが、下地の蓄熱効果によって、条件によっては耐候性が劣る場合があります。特に、長期間の屋外使用では粘着剤の劣化やシートの剥がれが早まる可能性があります。

ステンレスの熱伝導率の影響

ステンレスは鉄やアルミと比較して熱伝導率が低く、一度加熱されると熱を保持しやすい性質があります。例えば、代表的なSUS304(18-8ステンレス)の熱伝導率は以下の通りです。

  • SUS304(18-8ステンレス):18 kcal/m·hr·℃
  • 鉄:68 kcal/m·hr·℃
  • アルミ:168 kcal/m·hr·℃

このように、ステンレスは鉄やアルミと比べて熱が逃げにくいため、日射の影響を受けやすく、カッティングシートの耐久性に影響を与える可能性があります。

劣化のリスクと注意点

使用環境によっては、5年程度でカッティングシートにクラック(ひび割れ)が生じることがあります。これは、SUS板に含まれるクロムやニッケルが触媒の働きをし、粘着剤の劣化を早めるためです。そのため、他の金属よりも劣化が早く進む可能性があることを理解した上で施工する必要があります。

SUS板に貼る際の対策と施工のポイント

ステンレスの蓄熱による影響を軽減するために、下地全面に白地のカッティングシートを貼ることで、日射による過度な加熱を防ぐ方法も考えられます。しかし、この方法がどの程度耐候性の向上につながるかは、使用環境によるため一概には言えません

また、下地全面にカッティングシートを貼るとコストが高くなるため、インクジェット出力を使用した方が金額を抑えられる可能性もあります。もし、SUS板に長期間耐久性を持たせる施工を検討している場合は、入稿時にご相談いただければ、適切な素材や加工方法をご提案いたします。

まとめ:鉄板やSUS板へのカッティングシート施工は下地処理が重要

鉄板にカッティングシートを貼る場合、無処理の鉄板には直接貼ることはできませんが、錆がなければプライマー処理を施すことで貼り付け可能です。防錆塗装や燐酸塩皮膜処理がされている場合は、クリーニング後に直接貼ることもできます。

一方、SUS板(ステンレス)に貼る場合は、下地の蓄熱や粘着剤の劣化を考慮する必要があり、耐候性が他の素材よりも劣る可能性があることに注意が必要です。特に屋外用途では、5年程度で劣化する場合があり、施工方法を慎重に検討する必要があります。

カッティングシートを鉄板やSUS板に施工する際は、使用環境や目的に応じた最適な方法を選ぶことが大切です。もし不安がある場合は、事前にご相談いただければ、最適な施工方法をご提案いたします。