カッティングシートの気泡はドライヤーで抜けるのか?
公開日:2025/01/16(更新日:2025/01/16)カッティングシートを貼り付ける際に気泡ができてしまうことはよくあるトラブルのひとつです。
ここでは、気泡をドライヤーで抜くことができるのか、その効果や適切な対処法について解説します。
ドライヤーで気泡は抜ける?
結論から言うと、ドライヤーで気泡を抜くことはできません。
ドライヤーでシートを温めると、気泡の中の空気が膨張し、シート自体も柔らかくなります。
その結果、気泡がさらに目立ちやすくなり、解決には至りません。
曲面への貼り付けに使うテクニックとの混同に注意
ドライヤーやヒートガンは、カッティングシートを曲面に貼り付ける際に活用されることがあります。
これは熱を利用してシートを柔らかくし、曲面にフィットさせるためのテクニックです。
しかし、これは気泡を抜くための方法ではないことに注意しましょう。
熱によるリスク
ドライヤーで無理に気泡を処理しようとすると、シートが溶けたり変形したりするリスクがあります。
一度変形してしまったシートは元に戻せないため、問題がさらに悪化してしまいます。
気泡への正しい対処法
大きな気泡の場合
気泡の端に針やカッターで小さな穴を開け、そこから空気を押し出します。
穴は意外と目立たないため、焦らず慎重に作業しましょう。
なお専用のエア抜きペンも市販されていますので、
頻繁にカッティングシート貼り付けをされる方は1本持っておくと安心です。
小さな気泡(1–2mm程度)の場合
小さな気泡であれば、数日経つと自然に消えることがあります。
この場合、無理に空気を抜こうとせず、しばらく様子を見たほうが良いでしょう。
スキージーの使用に注意
スキージーで強引に空気を押し出そうとすると、シートが傷ついたり、
気泡が別の場所に移動するだけで、状況が悪化することがあります。この方法は避けるべきです。
貼り直しが必要な場合
針やカッターで穴を開けても改善されない場合、シートを剥がして貼り直す必要があります。
ただし、一度貼り付けたシートを剥がして再利用することはできません。
そのため、新しいカッティングシートを出力して再施工する必要があります。
まとめ
カッティングシートの気泡は、ドライヤーでは抜けません。無理に熱を加えると状況が悪化する可能性があります。
適切な対処法を実践し、それでも改善しない場合は新しいシートを準備することを検討してください。
「とまとのカッティング屋さん」では追加の出力も迅速に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。