カッティングシート出力に適したフォント・書体
公開日:2024/12/24(更新日:2024/12/26)![カッティングシート豆知識 カッティングシート出力に適したフォント・書体](https://tomato-cutting.com/cms/wp-content/uploads/2024/12/122402.jpg)
カッティングシートは、ロゴ、看板、車両装飾などの用途で広く利用されるアイテムです。
デザインの中核となるフォント・書体選びは、仕上がりの見た目や読みやすさに直結します。
しかし、全てのフォント・書体がカッティングシート出力に適しているわけではありません。
本記事では、カッティングシートに適したフォント・書体の特徴や具体例について詳しく解説します。
カッティングシートに適したフォント・書体の条件
線が太めで読みやすいもの
カッティングシートでは、デザインを切り抜くため、細すぎる線や小さな文字だと切り抜きが難しくなります。
また、細い部分が破れたり、貼り付け時に剥がれたりするリスクもあります。
太めのフォントは耐久性が高く、視認性も良いため、特に看板や車両用に適しています。
単純な形状のもの
複雑な装飾や細かなディテールを含むフォントは、カッティングプロッターの処理が難しくなり、
製作時間やコストが増加する可能性があります。
装飾が少なく、直線や曲線がシンプルなフォントが理想的です。
サイズに応じたバランス
小さいサイズの文字には、文字間のスペースが十分にあり、
各文字が独立して見えるフォントが適しています。
一方で、大きいサイズの文字には、デザイン性が高いフォントを選ぶことで、
視覚的なインパクトを与えられます。
均一な線幅
フォントの線幅が均一であることは、切り抜き時の安定性と仕上がりの美しさに寄与します。
筆記体のような線幅に変化のあるフォントは、特に小さいサイズでは扱いが難しい場合があります。
カッティングシートに適したフォント・書体の具体例
以下に、カッティングシート出力に適したフォントをいくつか挙げます。
Helvetica(ヘルベチカ)
ヘルベチカは、均一な線幅とシンプルな形状で知られるサンセリフ体フォントです。
視認性が高く、さまざまな用途に対応可能な汎用性を備えています。
Arial(エリアル)
ヘルベチカと似た特徴を持つArialは、Windows環境で広く利用されているフォントです。
直線的なデザインと安定した文字形状が、カッティングシート出力に適しています。
Impact(インパクト)
Impactは、その名の通り、太くインパクトのあるデザインが特徴です。
看板や車両など、遠目からでも視認性が求められる用途に最適です。
DIN 2014(ディン2014)
DIN 2014は、直線的で工業的なデザインを持つフォントです。
線幅が均一で読みやすく、標識や案内板で使用されることが多いため、カッティングシートとの相性が良いです。
Futura(フーツラ)
モダンでシンプルなデザインを持つFuturaは、均整の取れた文字形状が特徴です。
特に洗練されたデザインを求める場合に適しています。
ヒラギノ角ゴ
和文フォントとして高い視認性を誇るヒラギノ角ゴは、直線的なデザインと均一な線幅が特徴です。看板やウィンドウ装飾に適しており、シンプルかつ洗練された印象を与えます。
平成丸ゴ
平成丸ゴは、柔らかい丸みを帯びたデザインが特徴の和文フォントです。親しみやすい印象を与えるため、店舗装飾やポップなデザインに最適です。均一な線幅がカッティングシートの切り抜きにも向いています。
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避けた方が良いフォント・書体
カッティングシート出力では、以下のようなフォントは避けることをおすすめします。
細すぎるフォント
細い線のフォントは切り抜き時に破損しやすく、貼り付け作業も難航します。
例えば、Times New Romanや明朝体などの細字系フォントは注意が必要です。
装飾が多いフォント
筆記体や装飾の多い手書き風フォントは、カス取り(不要部分の除去)作業が煩雑になりやすいです。
線幅が変化するフォント
筆記体やカリグラフィ風のフォントは、線幅が極端に変化するため、切り抜きが難しくなります。
使用シーンに応じたフォント・書体選びのポイント
看板や車両装飾
遠くからでも視認性が高い太めのフォント・書体を選ぶのがおすすめです。
ImpactやDIN 2014のような直線的でシンプルなフォントが適しています。
ウィンドウディスプレイ
おしゃれさを重視する場合、FuturaやHelveticaを使用すると洗練された印象を与えられます。
小さなラベルやステッカー
細かい文字でも読みやすいArialやDIN 2014が適しています。
文字間隔が詰まっていないフォントを選ぶことも重要です。
まとめ
カッティングシートのフォント選びは、デザインの成否を大きく左右します。
線幅が均一で太め、シンプルな形状を持つフォントは、切り抜きのしやすさと耐久性の両方で優れた結果をもたらします。
また、使用目的やサイズに応じて最適なフォントを選ぶことが重要です。
プロジェクトごとに適したフォントを選び、カッティングシートのデザインを最大限に引き立てましょう。なお「とまとのカッティング屋さん」では入稿いただいたデータのチェックを無料で行なっています。カッティングシート製作する上で問題のあるフォントの使用箇所については修正