カッティングシートを貼り付けた車の洗車
公開日:2024/12/23(更新日:2024/12/23)カッティングシートを車に貼り付けることで、個性を演出したり、保護機能を高めたりすることができます。しかし、シートを長持ちさせ、見た目を維持するためには、洗車の方法に注意が必要です。今回は、カッティングシートを貼り付けた車を洗車する際のポイントと、避けるべき注意点について詳しく解説します。
洗車を行う前に知っておくべきこと
まず、カッティングシートを貼り付けた車を洗車する際の基本的なポイントとして、直射日光が当たる晴れた日に洗車を行わないことが挙げられます。気温が高いと乾燥が早く、水垢が残る原因となります。また、土砂などの汚れをそのまま拭き取ると、フィルムに傷がつく恐れがあるため、表面の粒子を水で軽く洗い流してから拭き取るようにしましょう。
さらに、中性の洗浄液を使用し、研磨剤を含まない製品を選んでください。これにより、フィルムに傷をつけず、綺麗な状態を保つことができます。
洗車機を使用する場合のポイント
洗車機を使っての洗車は可能ですが、注意が必要です。水洗車後は水滴をすぐに拭き取ることで、水垢の付着を防ぐことができます。また、ワックス洗車は避けるべきです。「とまとのカッティング屋さん」で提供されている標準シートには防汚機能が施されていないため、ワックス洗車を行うとフィルムに悪影響を及ぼす可能性があります。ただし、防汚機能付きのシート取り寄せすることも可能ですので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
高圧洗車を避けるべき理由
高圧洗車は、カッティングシートの剥がれの原因になります。どうしても高圧洗車を使用する場合は、噴射圧を30kg/㎝²以下に設定し、フィルムに対して直角に噴射するようにしましょう。また、噴射ノズルとフィルムの間は2メートル以上の距離を保つことが推奨されます。これらの注意点を守ることで、フィルムが剥がれるリスクを最小限に抑えることができます。
洗車機やブラシで細かな傷がつく可能性
洗車機や手洗い時のブラシ、水分拭き取り時の布によって、フィルム表面に細かな傷がつくことがあります。これらの傷は品質に大きな影響を与えることは少ないですが、見た目に影響が出る場合があります。例えば、彩度が低下し、劣化して見えることがありますが、これは退色ではなく、表面の微細な傷が原因です。
タイヤワックスと油分の付着について
タイヤワックスを使用する際は、泡スプレータイプもしくは塗り付けタイプ(水性のみ)のものを選んでください。油性のタイヤワックスは除去しにくいため、使用を避けるべきです。また、タイヤワックスがフィルムに付着した場合は、中性洗剤を染み込ませたスポンジで清掃しましょう。
給油時にガソリンが付着した場合は、すぐに拭き取ることが重要です。油分が付着した場合は、イソプロピルアルコールを使用して清掃し、他の有機溶剤は避けてください。頑固な油汚れが付着した場合は、石油ナフサや白ガソリンを使って清掃できますが、目立たない箇所で変質がないか確認してから行いましょう。
まとめ:カッティングシートを守るために
カッティングシートを貼り付けた車の洗車は、適切な方法を守ることでシートの寿命を延ばし、見た目を美しく保つことができます。直射日光を避け、中性洗浄液を使用し、高圧洗車やワックス洗車を避けることが重要です。洗車機やブラシでの細かな傷には注意し、油分の付着にも迅速に対応することが求められます。これらの注意点を守ることで、カッティングシートを長く楽しむことができるでしょう。