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カッティングシートの見積もり、注意すべきポイントとは?予想外に高くなる理由と費用を抑えるコツ

公開日:2025/07/18(更新日:2025/07/18)
カッティングシート豆知識 カッティングシートの見積もり、注意すべきポイントとは?予想外に高くなる理由と費用を抑えるコツ

カッティングシートの制作を検討する際、「サイトに掲載されている料金表を見て、だいたいの予算はこれくらいかな」と見積もりを立てたものの、実際の見積もりが想定よりずっと高かったというご経験はありませんか?

それもそのはず。カッティングシートの費用は、寸法や文字数、シートの種類だけでは決まらないのです。今回は、カッティングシート製作における見積もりの仕組みと注意点について、業者目線から詳しくご説明します。

一見わかりやすい「料金表」に潜む落とし穴

多くのカッティングシート制作サイトでは、料金の目安としてサイズ別の料金表を掲載しています。

例えば:

  • 幅10cm × 高さ5cm:○○円
  • 文字数1〜10文字まで:○○円

このような表を見れば、「このサイズでこの文字数なら〇〇円かな」と思いがちです。あるいはインターネット広告で「1枚あたり○○円〜!」という価格を見て、気軽に依頼できると考える方もいらっしゃいます。

ですが、実際の料金はそんなに単純ではありません。よく見ると、「※データ内容により別途お見積もりとなる場合があります」と小さく書かれていることも多く、その“例外”が実は多数派なのです。

カッティングシートの価格は「パス数」に比例する

カッティングシートの製作では、サイズや文字数よりも「パス数」=カットする線の数と長さが料金に直結します。

たとえば:

  • 同じサイズでも、細かい模様が多数含まれている場合は、カット機の動作回数が増え、その分加工時間がかかります。
  • 太くシンプルな1行文字よりも、筆記体や飾りの多いフォント、図形が多用されたロゴなどは工数が大幅に増加します。

つまり、「面積が狭くても複雑なデータなら高くなる」のが現実です。

よくある誤解:面積を詰め込んで安くできる?

これもよくある誤解ですが、「面積あたりの価格が安いなら、アートボードいっぱいにデータを詰め込めばコスパが良くなるのでは?」と考える方がいます。

しかし、実際には真逆。パス数が増えれば増えるほど費用は上がります

また、同一デザインを複製して1つのアートボードに並べることも、コスト削減にはなりません。カット機にとっては「同じ形が何個あるか」より「何回カットが必要か」が重要なのです。

正確な見積もりには「入稿データ」が必須

「サイズと文字内容だけで見積もってもらえますか?」というご相談をいただくこともありますが、正確なお見積もりをご希望の場合、Illustrator形式(.aiなど)の入稿データをお送りいただくのが最も確実です。

データを確認すれば、

  • パス数
  • 線の複雑さ
  • カス取りの必要性
  • 細かい箇所の有無

などをすべて把握でき、適正な費用をご案内できます。

「細かすぎるデザイン」は要注意

細かすぎるデザインは、加工上の課題が多く、見積もりにも大きく影響します。

カッティングシートには「カス取り」と呼ばれる工程があります。これは不要な部分(いわゆる「抜きカス」)を手作業で一つずつ剥がす作業で、これにかかる工数が多いと費用も増加します。

また、たとえば、「0.5mm角から切り出し可能!」と謳う業者もありますが、

  • そのサイズが貼れるかどうかは別問題
  • 粘着面が小さすぎると施工中に剥がれやすい
  • アプリケーションシート(転写シート)からうまく剥がれない
  • スキージーで擦った際に浮き上がる・取れてしまう

といったリスクが高まります。

デザインは美しくても、「貼れない」「剥がれてしまう」では意味がありません。

費用を抑えたいなら「パス数を減らす」がカギ

予算内で抑えたい場合、単にサイズを小さくするのではなく、デザインをなるべくシンプルにするのがポイントです。

  • 細い線、ギザギザした線を避ける
  • 複雑な図形や重なりを減らす
  • 文字フォントもできるだけ明瞭でシンプルなものに

これだけでも、パス数を減らし、工数を抑えることができます。

裏技的なコストダウン方法も

カッティングシート制作には、ちょっとした工夫で費用を抑える裏技的な方法もいくつかあります。

1. 色の指定をざっくりにする

色を「この型番で」と厳密に指定してしまうと、業者側で在庫がない場合に取り寄せ対応→コスト増となることがあります。

「近い色でOK」「青系ならお任せ」などの柔軟な姿勢でご依頼いただければ、在庫品の中から最適なものを選定し、費用を抑えることが可能です。

2. カス取りを自分で行う

これは施工慣れした方向けですが、「カス取り(抜き作業)を自分で行う」という選択もあります。

ただしこの場合は、アプリケーションシートをご自身で手配いただく必要があり、初心者の方にはあまりおすすめできません。

3. 複数色のデザインはインクジェット出力で

例えば看板や横断幕など、大きくて色数の多いものをカッティングシートで作ろうとすると、非常に高額になる場合があります。

そうした場合は、インクジェット出力での代替をおすすめします。

  • 色ムラが少なく
  • コストも圧倒的に抑えられ
  • サイズ制限も柔軟

たとえ単色表現であっても、貼り付け面が大きい場合は、インクジェット出力の方が仕上がり・価格ともに優秀な場合も少なくありません。

当店では「お客様に損をさせない提案」を重視しています

「とまとのカッティング屋さん」では、長年にわたって看板印刷やカッティングシート製作に携わってきました。

私たちが一貫して大切にしているのは、「お客様に不要な出費や手間をかけさせないこと」です。

たとえ当店にとって利益の大きい案件であっても、それがお客様にとって不利益になる内容であれば、正直に代替案をご提案します。

「この内容ならインクジェットの方が安く済みますよ」
「この色、在庫で近いものがありますので、指定を緩めればコストを下げられますよ」

そんな提案ができるのが、現場に即した対応力と柔軟な運用体制をもつ当店の強みです。

まとめ:見積もりの落とし穴に注意。まずはご相談を

カッティングシート製作の費用は、サイズや文字数だけでは判断できません。「1枚○○円〜」という広告には、実際の条件が含まれていないことがほとんどです。

  • 複雑なパス
  • 細かいデザイン
  • 指定シートの有無
  • カス取りの有無

これらの要素が積み重なることで、見積もりが大きく変動することがあります。

だからこそ、最も確実な見積もり方法は「入稿データを見てもらうこと」です。

「とまとのカッティング屋さん」では、事前のご相談も歓迎しております。
迷ったら、まずはお気軽にご連絡ください。お客様の用途やご予算に合わせて、最適なプランと価格をご提案いたします。