車体や車のガラスにカッティングシートを貼ってもOK?
公開日:2025/01/10(更新日:2025/01/10)車をカスタマイズしたり、営業車として活用するためにカッティングシートやステッカーを活用することは一般的です。
しかし、法律や安全性を無視した貼り付けは罰則の対象となる可能性があります。
この記事では、車体や車のガラスへのカッティングシート貼り付けに関する注意点について詳しく解説します。
フロントガラスへの貼り付け
フロントガラスは運転者の視野を確保するための非常に重要な部分です。
そのため、カッティングシートやステッカーを貼ることは基本的に禁止されています。
法律で貼り付けが許可されているのは、車検標章など、特定のものに限られています。
フロントガラスにカッティングシートを貼った場合、不正改造と見なされる可能性があります。
これにより、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられることがあります。
また、保安基準に適合しない車両に対しては地方運輸局長が整備命令を下すことができます。
整備命令を受けた場合、15日以内にカッティングシートを撤去すれば違反点数や罰則は科せられません。
しかし、命令を無視して期限を過ぎた場合、さらに厳しい罰則が科される可能性があります(50万円以下の罰金)。
運転席・助手席のガラスへの貼り付け
運転席および助手席のガラスも、視界を妨げないようにするため、カッティングシートやステッカーを貼ることが禁止されています。
この規定もフロントガラスと同じく、安全運転の確保が目的です。
ナンバープレートへの貼り付け
ナンバープレートは車両の識別に必要なものであり、法律でその状態が厳密に規定されています。
そのため、シールやステッカーを貼ったり、装飾を施すことは一切禁止されています。
ナンバープレートの識別を妨げる行為は、「ナンバープレートの偽造や変造」とみなされる可能性があり、
違反した場合には厳しい罰則が科せられる可能性があります。
車のナンバープレートには装飾を施さず、規定通りの状態を保つことが大切です。
車のボディへの貼り付け
車体本体へのカッティングシートやステッカーの貼り付けについては、
フロントガラスや運転席・助手席のガラス、ナンバープレートに該当しない場合、特に制限はありません。
ただし、デザインによっては以下のようなリスクがあるため注意が必要です。
- 著作権法違反: 使用するデザインが第三者の著作権を侵害していないか確認する必要があります。
- 広告・宣伝規定の違反: 営業車として使用する場合、自治体ごとに定められたルールを事前に確認しましょう。
リアガラスへの貼り付け
リアガラスにカッティングシートやステッカーを貼る場合、外側から貼る分には問題ありません。
ただし、後方視野を確保できるように貼り付け位置やサイズに注意が必要です。
内側から貼る場合は、リアガラスには電熱線がプリントされていることが多く、
電熱線の上からカッティングシートを貼ると以下のリスクがあります。
- 熱による溶けや剥がれの危険性
- 剥がす際に電熱線が損傷する可能性
電熱線が損傷した場合でも補修剤で直すことは可能ですが、
プロに修理を依頼する必要がある場合もあります。内側から貼り付ける際は自己責任で行いましょう。
貼り付け後のメンテナンス
カッティングシートやステッカーを貼った車の洗車時には以下の点に注意してください。
- 強い高圧洗浄機の使用を避ける
- ワックスや溶剤がシートにかからないようにする
詳しくはカッティングシートを貼り付けた車の洗車の記事をご覧ください。
まとめ
カッティングシートを使用して車を装飾する際は、法律を遵守し、車を安全かつ良い状態で保つことを心がけましょう。
とまとのカッティング屋さんでは、個人用途の車用ステッカーや営業車用の社名シール、産業廃棄物収集運搬車用のシールなど、
さまざまな車両用途に対応したカッティングシートを製作しています。
1枚から大量枚数まで対応可能ですので、お気軽にお見積もりをご依頼ください。